以下メディアを運営する合同会社CGPは、日常的にクレーンゲームを楽しむ10〜50代の男女105名を対象に、「クレーンゲームのマナーに関する意識調査」を実施しました。
- 【運営メディア】
毎日がクレーンゲームパーティープラス
https://crane-game-party.cgp-corp.co.jp - クレマップ
https://cranegame-map.jp - 【運営企業】
合同会社CGP
https://cgp-corp.co.jp
Contents
- 調査実施の背景
- 調査結果
- 第1位 動画撮影時に、周囲への配慮がなく他人が映り込む(102票)
- 第2位 備品・景品ではないものを意図的に狙う(83票)
- 第3位 他人がプレイしている背後で、プレイヤーに聞こえる大きさで話す(78票)
- 第4位 他人のプレイに対して、求められていないアドバイスで声かけをする(66票)
- 第5位 後ろに人が並んでいても、種類展開の景品を連続で取り続けて交代しない(59票)
- 第6位 飲食しながらプレイする(店内ルールに特に記載がない場合)(54票)
- 第7位 スタッフのアシストで景品を獲得した際に、お礼を言わない人(53票)
- 第8位 複数人で騒ぎながらプレイする(大声で喜ぶ、頻繁にガッツポーズをするなど)(49票)
- 第9位 店内に十分スペースがあるにもかかわらず、プレイ中の人のすぐ後ろ(1m以内など)で順番待ちをする(46票)
- 第10位 連続プレイ中、アームを下ろすまでに極端に長い時間をかける(12票)
- 自由回答から見えた「不快だったマナー違反」
- 「その他、気になるマナー」についての声
- クレーンゲームは「他者と空間を共有する遊び」
- 引用・転載について
調査実施の背景
昨今、ゲームセンターやオンラインクレーンゲームが盛り上がりを見せる一方で、店舗で遊んでいると
これってマナー的にどうなんだろう?
と感じる場面も増えてきました。
クレーンゲームは、景品を取る楽しみだけでなく、同じ空間を共有するプレイヤー同士の距離感や雰囲気も含めて楽しむエンタメです。
そこで今回は、クレーンゲーム利用者が日頃どのような行為をマナー違反だと感じているのか、さらに実際に不快だった体験や気になった行動についてアンケート調査を実施し、今後の店舗運営やマナー啓発の参考となるデータを収集しました。
【調査内容】
調査日:2025年11月
調査対象:日常的にゲームセンター(クレーンゲーム)で遊んでいる10~50代の男女
調査人数:105名
調査方法:クラウドワークスによるインターネットアンケート調査
回答形式:選択式+自由記述
調査会社:合同会社CGP
プレスリリース:PR TIMES
僕自身も撮影をしたり、たくさん景品を取る立場の人間なので、一般の利用者がどんなふうに感じているのかは常に気になっていました。
個人的には「ハウスルールを守って遊んでいれば問題ないのでは?」と思うことが多いのですが、X(旧Twitter)では「○○はマナー違反じゃない?」といった声が多く見られます。
実際に多くのプレイヤーはどう考えているのか、今回の調査を通して明確に可視化してみたいと感じたことが、アンケートを実施した理由のひとつです。
なお、今回のアンケートでは、回答者の傾向として初心者層やカジュアルに遊ぶユーザーの割合が比較的多いこともあり、全体的にマナーに対して慎重・丁寧さを求める声が集まりやすい結果となっています。
そのため、結果をそのまま絶対的な基準とするのではなく、「多くの利用者がこう感じている傾向がある」という参考情報として受け取っていただければ幸いです。
調査結果

※引用される企業・メディア様はこちらのURL(https://crane-game-party.cgp-corp.co.jp/crane-manners-survey/)よりお願いいたします。
今回のアンケートでは、クレーンゲームに関する10項目の行動について、
- マナー違反だと思う
- どちらでもない
- マナー違反ではない
の3択で回答してもらいました。
第1位 動画撮影時に、周囲への配慮がなく他人が映り込む(102票)

マナー違反だと思う:102票
どちらでもない:3票
マナー違反ではない:0票
第1位は、「動画撮影時に、周囲への配慮がなく他人が映り込む」で、102票(97.1%)という圧倒的多数の結果となりました。
人がたくさんいるのに歩いて撮影する際にカメラを下げない、他人の顔をモザイクなしでSNSへ投稿してしまう――こうした行為に対し、多くのプレイヤーが強い抵抗感を抱いていることが分かりました。
近年、クレーンゲームのプレイ動画はSNSで非常に人気ですが、「撮影する側の楽しさ」と「映り込む側の不快感」の温度差が、トラブルの火種になっている実態が浮かび上がりました。
▼回答者のコメント
第2位 備品・景品ではないものを意図的に狙う(83票)

マナー違反だと思う:83票
どちらでもない:15票
マナー違反ではない:7票
第2位は、「備品・景品ではないものを意図的に狙う」で、83票(79.0%)という結果になりました。
ポップや飾り、ケース、土台の小物など、本来は景品ではない部分を狙って落としたり、取ろうとする行為を不快に思う方が多い意見がたくさんありました。
▼回答者のコメント
第3位 他人がプレイしている背後で、プレイヤーに聞こえる大きさで話す(78票)

マナー違反だと思う:78票
どちらでもない:22票
マナー違反ではない:5票
第3位は、「他人がプレイしている背後で、プレイヤーに聞こえる大きさで話す(『惜しい』『狙い方が違う』など)」で、78票(74.3%)という結果となりました。
プレイ中はどうしても集中したいものですが、すぐ後ろで評価めいた言葉やアドバイスのような会話が聞こえてくると、 プレッシャー・ストレス・萎縮・失敗への不安 といった心理的負担につながりやすいことがわかりました。
自由回答でも、 「後ろで『それ違うよ』と言われて嫌だった」 「下手と言われているようで落ち着かない」 「子どものプレイに口出しされて泣きそうになっていた」 といった声が多く寄せられ、思っている以上に他人の言葉はプレイ体験に大きな影響を与えていることが見て取れます。
▼回答者のコメント
第4位 他人のプレイに対して、求められていないアドバイスで声かけをする(66票)

マナー違反だと思う:66票
どちらでもない:26票
マナー違反ではない:13票
第4位は、「他人のプレイに対して、本人が求めていないのにアドバイスや取り方を口出しする行為」で、66票(62.9%)という結果となりました。
「こう狙ったほうがいいよ」 「その取り方じゃ無理だよ」 「こっちの方が取りやすいよ」 といった声がけは、一見親切のつもりでも、受け取る側にとってはありがた迷惑・強いプレッシャーになるケースが非常に多いようです。
自由回答でも、 「否定されたように感じた」 「集中できなくなってミスした」 「自分のペースで楽しくやりたいのに邪魔になる」 といった意見が多く寄せられており、プレイヤーの多くが“そっとしておいてほしい派”であることが明確になりました。
▼回答者のコメント
第5位 後ろに人が並んでいても、種類展開の景品を連続で取り続けて交代しない(59票)

マナー違反だと思う:59票
どちらでもない:26票
マナー違反ではない:20票
第5位は、「後ろに人が並んでいるのに、種類展開の景品を連続で取り続けて交代しない行為」で、59票(56.2%)という結果となりました。
ハウスルールとして「全種類ゲットするまで連続プレイOK」の店舗も多いものの、並んでいる人がいるのに延々とプレイが続く状況に対しては、半数以上が「マナー違反だと感じる」と回答しています。
自由記述では、 「後ろで子どもが待っているのに延々と続けていて不快だった」 「一種類ずつ交代してくれればいいのに…」 「ルール違反じゃなくてもモヤモヤする」 という声も多く、“ルール上OKでも、周囲への気遣いは必要”という意識が多くのプレイヤーに共有されていることが分かります。
▼回答者のコメント
第6位 飲食しながらプレイする(店内ルールに特に記載がない場合)(54票)
マナー違反だと思う:54票
どちらでもない:29票
マナー違反ではない:22票
第6位は、「飲食しながらプレイする(店内ルールに特に記載がない場合)」で、54票(51.4%)でした。
飲み物やお菓子を片手にプレイすることについては意見が分かれており、「どちらでもない」「マナー違反ではない」とする声も一定数ありますが、筐体やボタンが汚れることを心配する声が多く見られました。
▼回答者のコメント
第7位 スタッフのアシストで景品を獲得した際に、お礼を言わない人(53票)
マナー違反だと思う:53票
どちらでもない:42票
マナー違反ではない:10票
第7位は、「スタッフのアシストで取りやすくしてもらったのに、お礼を言わずに去る行為」で、53票(50.5%)という結果となりました。
アシストの頻度や基準は店舗によって異なるものの、 「わざわざ対応して景品を取りやすくしてくれたのに無言で立ち去られるのは失礼」 「見ていて気持ちよくない」 といった“モヤモヤ感”を抱く人が多かったのが特徴です。
自由回答では、 「せめて軽く会釈でもいいから、気持ちを見せてほしい」 「お礼を言わない人を見ると、店員さんがかわいそうになる」 といった声が複数寄せられ、お礼は最低限のコミュニケーションという意識が広く共有されていることが分かります。
▼回答者のコメント
第8位 複数人で騒ぎながらプレイする(大声で喜ぶ、頻繁にガッツポーズをするなど)(49票)
マナー違反だと思う:49票
どちらでもない:40票
マナー違反ではない:16票
第8位は、「複数人で騒ぎながらプレイする(大声で喜ぶ、頻繁にガッツポーズをするなど)」で、49票(46.7%)という結果になりました。
大当たりしたときに嬉しくなる気持ちは自然なものですが、 周囲のお客さんが萎縮してしまう ・落ち着いてプレイできなくなる ・店内の雰囲気が乱れる といった理由で、否定的な意見が目立ちました。
自由記述には、 「後ろで大声を出されて集中できなかった」 「友達同士で盛り上がりすぎて周りが見えていない」 「子どもがビックリして泣いていた」 といった声もあり、度を超えた盛り上がりが問題視されていることが分かります。
▼回答者のコメント
第9位 店内に十分スペースがあるにもかかわらず、プレイ中の人のすぐ後ろ(1m以内など)で順番待ちをする(46票)
マナー違反だと思う:46票
どちらでもない:42票
マナー違反ではない:17票
第9位は、「店内に余裕があるにもかかわらず、プレイヤーのすぐ背後で待機する」で、46票(43.8%)という結果になりました。
この項目は、 譲り合いながら快適に楽しみたい派 と 早めに順番を確保しておきたい派 で意見が分かれるのが特徴で、距離感の取り方に悩んでいる人が多い実態が浮き彫りになりました。
自由記述では、 「後ろに立たれると急かされているようで焦る」 「人が近いとミスしやすくなる」 「スペースがあるならもっと離れてほしい」 といった意見がある一方で、 「順番を守るために近くにいたい」 という声もあり、双方の気持ちがぶつかりやすい項目です。
とはいえ、多くの人がスペースがあるなら適度に距離を取るべきと考えていることがわかりました。
▼回答者のコメント
第10位 連続プレイ中、アームを下ろすまでに極端に長い時間をかける(12票)
マナー違反だと思う:12票
どちらでもない:45票
マナー違反ではない:48票
第10位は、「アームを下ろすまでの時間を極端にかけてしまう行為」で、12票(11.4%)という結果でした。
ほとんどの回答者が 「どちらでもない」「マナー違反ではない」 と回答しており、プレイ中に考える時間については比較的寛容な姿勢がうかがえます。
ただし、自由記述には、 「後ろに行列ができているのに長考されると気になる」 「混雑している時は少し配慮してほしい」 といった声も見られ、混雑状況に合わせた空気を読むプレイが求められている様子もうかがえました。
特に連休や新作フィギュアの入荷日など、混雑が予想されるタイミングでは、周囲への気遣いが重要なポイントのひとつになっていると言えます。
自由回答から見えた「不快だったマナー違反」
今回のアンケートでは、実際にゲームセンターで見かけて「不快だと感じた行為」についても自由記述で回答してもらいました。主な傾向は以下のとおりです。
- 筐体を叩く・蹴る・強く揺らすなど、機械に対する乱暴な行為
- 長時間同じ台を占拠し、後ろで待っている人がいても代わらない行為
- 大人数でブースを取り囲み、大声で騒ぐ・ガッツポーズ連発など周囲を圧迫する行為
- 子どもが台を叩いたりしても、注意しない保護者
- 場所取りや、友人が来るまでブース前を長時間キープする行為
実際の声を一部ご紹介します。
▼回答者のコメント(一部抜粋)
「その他、気になるマナー」についての声
「その他、クレーンゲームに関して気になるマナーがあれば教えてください」という質問で、プレイヤーのモヤモヤを自由に書いてもらいました。ここでは特に多かったテーマをまとめます。
- ハイエナ行為(諦めた後すぐ、別の人が狙うこと)に対する複雑な感情
- 順番待ちをしていたのに、友人合流などで横入りされるケース
- 取れそうかどうかをすぐ横や後ろからじっと覗き込まれるプレッシャー
- 獲得制限のない台で、長時間にわたって独占されてしまう問題
▼回答者のコメント(一部抜粋)
クレーンゲームは「他者と空間を共有する遊び」
今回のアンケートでは、台を叩く・揺らす・備品を狙うといった明確な迷惑行為だけでなく、撮影マナー、順番待ち、距離感の取り方といった“グレーゾーン”の行動にも、多くの不快感が寄せられました。
ただし、今回の結果はあくまで105名の回答者による意識調査であり、すべてを鵜呑みにしてルール化すべきという意味ではありません。
特に日常的に本気で遊んでるヘビーユーザーの方からしたら疑問の声も上がるかもしれません(実際僕も納得できるものもあれば、逆にアレ??ってものがあったので笑)
もしアンケートの内容をそのまま「絶対的な正解」としてしまうと、クレーンゲームの自由度や、遊びの幅が狭くなってしまう可能性もあります。
現状、店舗ごとにハウスルールが用意されている場合もありますが、明文化されていない部分も多く、ユーザーの感覚とのズレがトラブルや不快感を生みやすくなっています。 そのため、ゲームセンターを運営する企業にとっては、
- マナー啓発ポスターやPOPの掲示
- SNSや店内放送によるマナー周知
- スタッフが声をかけやすい雰囲気づくり
といった取り組みが、これまで以上に重要になってくると考えられます。
とはいえ、なんでもかんでもルール化すれば、ハウスルールが増えすぎて遊びにくくなってしまうのも事実です。 だからこそ、今回の調査を通して「多くのプレイヤーが嫌がる行為」を確認いただいて、必要な部分だけをうまく改善することが大切だと感じています。
今回の調査結果が、クレーンゲームを愛するプレイヤーと、ゲームセンター運営者の双方にとって、より心地よい遊び場づくりの一助となれば幸いです。
引用・転載について
本記事の内容を引用・転載される場合は、出典元として以下のURLをご記載ください。
出典:毎日がクレーンゲームパーティー「クレーンゲームのマナー意識調査」
https://crane-game-party.cgp-corp.co.jp/crane-manners-survey/










